現在、自分が取り扱っているジャンルは「鉄道擬人化」というものです。
一言に鉄道擬人化と言っても、細かく「車両擬人化」や「路線擬人化」のように見ることができます。自分の場合は車両擬人化にあたるのでしょうけど、その区別を特に意識することなく描いてきました。
東横線を走る5000系車両を擬人化し、その娘で東横線に関するネタを描く…みたいに。他の擬人化娘(こちらをご参照ください)に関しても、基本的にはその路線を走る車両をモデルにしていますね。
さて。自分らしくなくブログに残しておきたいと思い記事を書いているのは、そんな自分の擬人化スタイルからはこれまで気付けなかったある種の疑問が、快感に近いような形で晴れたと同時に、車両擬人化と路線擬人化を意識して描き分けると面白いことになるかも…という(いまさらですが)わくわくするような気持ちにさせられたので、勢いで書いてる次第です。文字ばかりですよ、つまらないですがもしよろしければお付き合いください。
先日、ある同人作家さん(いわゆる「腐女子」な方ですが)に思いきって聞いたんです。
質問「なんで女性向けの鉄道擬人化って、みんな同じような格好してるんですか?」
自分からすれば鉄道擬人化を始めたきっかけは車両愛:路線愛=7:3の割合で始めたようなもの。物心ついた時から走っていた東急9000系の中に、突然5000系という他社と比較しても最新で、かつかわいらしい車両がデビューするし、みなとみらい線のY500系なんてもっとかわいい。これらの車両から感じるもの、自分が抱いた愛のようなものをいかに絵として起こすかに日夜、いや夜な夜な創造と妄想を繰り返していたものです。
ですので、擬人化される女の子(限定かよ!)は車両をどことなく意識した、かつ女の子らしい姿をした女の子でなくてはならない、という考えを持っていました。
擬人化ジャンルの存在は、鉄道研究ジャンルを取り扱っていた時代(『四国ダッシュ』などを出していた時代)から気になっておりましたが、同時に「女性向け鉄道擬人化」というジャンルが爆発的な勢いで増えていることも気になっていました。食わず嫌いは良くないと一通りまわってみるのですが、
・みんな同じような格好してるので魅力がない。
・ひと目見てどの路線なのか分かりにくい。
のような点が気になってしまい正直手に取ってみようとは思えなかったのです。やっぱり見て楽しいもののほうがいいじゃないですか。
で、先の質問に対する答えはというと、「あれは制服のようなもの」なんです、と。たとえば東京メトロにしても同じような服装の中でネクタイだけをラインカラーで変えたり、という変化なのです。
(一般的に「当り前じゃないか」と思われるようなことをさも大発見のように書いてるのですが、ホントに分からなかったんですよ!)
つまり、女性向けの鉄道擬人化って絵よりもむしろ内容で勝負されているのかもしれません。少なくとも、車両を女の子に描き上げて満足してしまっている自分には大きなショックというか衝撃が走りましたね。
ここからは余談ですが、
さて、この絵はいわゆる「路線擬人化」にあたるものです。きためさんの作品に登場する東急東横線♂を女の子に勝手に擬人化させていただきました。この時は作品を読んで、ただ「書きたいなー」という思いだけで描かせていただいたのですが、もしかするとこの娘にも少しリンカネの本で活躍してもらえれば、違った形でリンカネの擬人化娘、特に5118編成について描くこともできるんじゃないかなー、と思ったわけです。
路線の立場から見た車両、そして車両の立場から見た路線。いやこれ描けるわー。
路線擬人化という立場から見えてくるものも使い分けて、描かなくちゃなー、本作らなくちゃなーと、思った次第でした。
Thank you for reading!